「これ、、、最悪です」

from:増田拓也

@Physio Lab.

 

これは昨日来られた新しい顧客の真実の実話。

これは本当にヤバイ。

やはり、経過を見ずに目の前の画像のみで判断したんだということが分かる

医師の診断方法。

あなたにもシェアしたいと思う。

 

昨日来られた方は、70代の女性。

2年くらい前に某大阪の大病院で人工股関節置換術(THA)の手術をされた。

術後の所謂リハビリをしている最中、突然術側と反対方向が脱力し倒れこんだそうだ。

そして、経過はわからないが私が以前いた病院に転院し、整形外科を受診。

そこで、私も知る整形外科部長が画像をみるなり

「これ、すぐに手術しないとアカンで!」と、、、

もちろん神経学的所見などはとらず、、、

(あの先生ならそうかも、、、)

 

結局、診断名は腰部脊柱管狭窄症で、手術をされた。

ほんとうにこの手術必要だったのか?

 

THAの術後のリハ中の倒れる以前からきっと狭窄症はあっただろうし、

それが原因だとは考えにくい。

 

現に手術しても下肢への放散痛は残存。

腰痛もずっとあるそうだ。

 

こんな画像だけで手術を決定してしまっていることがきっと世の中ほとんどなんだろう。

 

膝の変形でも簡単に人工関節にされる。

 

それでも痛みは残る人は往々にして多い。

やはり、整形外科だと思った。

形を整えるのが仕事だから、痛みがどうとかはあまり関係ないように思っているのだろう。

 

これは本当に最悪なことだ。

きっと、この人の脱力は狭窄症ではない。

なぜなら、神経学的な問題がないからだ。

急激にもし脱力が起こっていたとしたら、

ほとんどの場合、改善ができる。

 

そこに問題が無いことがほとんどだからだ。

麻痺だと思われていた人が治療で動くようになったとかはよくある話だ。

 

手術はあくまでも最終手段。

 

私の後輩でも、パーキンソン病と診断され人が

後輩の治療で、振戦などのパーキンソン症状がなくなり、

医師が困ったという話があった。

本当は、脳深部刺激療法(DBS)の適応患者であったそうだ。

それが手術がなくなる。

こんな、患者にとっていいことはない。

 

これも全て技術のおかげだ。

自分の技術で患者が助かるのはとても嬉しいが、

それ以上に患者のほうが嬉しいはずだ。

 

手術が好きな患者はいない。

手術を阻止できることは医療費の抑制にもつながる。

病院の理学療法士ならたかだか、2000円程度の費用で100万単位の手術を阻止出来たら、

こんな価値のあるものはないはずだ。

 

治療者は常に技術の研鑽を怠ってはならない。

 

PS 明日はPT3研究会定期勉強会。新技術の発表会も兼ねている。

治療者集団へあなたも参加してみては?

 

ー増田拓也

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