浮腫について
こんばんは、今日はむくみ(浮腫)とはについて少し説明します。
▪️むくみとは
むくみとは、顔面や上肢、下肢などが腫れる状態をいいます。
リンパ液の流れが滞ると、余分な水分や老廃物、毒素が体内に蓄積され、免疫効果や栄養の取り込みも正常に行われなくなり、さまざまな障害が現れます。
むくみは、リンパの流れが滞り、細胞と細胞の間のわずかな隙間に存在する組織間液(タンパク質や水分)が、皮膚の下に過剰に溜まった状態です。
むくみには、この組織間液の中にあるタンパク質が関係しています。
▪️むくみの原因
リンパ液の流れは筋肉や呼吸、運動などの要因が関係しています。そのため、疲労やストレス、体調、気候などに影響を受けやすく、リンパ液はより緩慢に流れるようになり、さまざまなトラブルを引き起こします。
一過性の「むくみ」は、日常的にだれもが経験することのある状態の一つですが、これは日常の生活の改善ですぐによくなるものです。
むくみが男性より女性に多く見られるのは、女性のほうが筋肉量が少ないため、抹消血管の血流が滞ってしまうからです。そのため冷え性になりやすく、低体温、低血圧、貧血、自律神経の乱れといった現象が起こり、リンパの流れを悪くします。
女性は加齢とともに女性ホルモンが低下し、筋肉量が減少したり、基礎代謝量が低下したりして、むくみが生じやすくかります。さらに、ストレスは自律神経に悪い影響をもたらし、血管の収縮や筋肉の緊張を起こし、運動不足はリンパ管に圧力がかからず、リンパが流れにくくなったりします。
▪️むくみと食生活
むくみを防ぐには、毎日の食生活にも気を配ることが大切です。塩分の摂り過ぎや水分の摂取不足によっても、リンパの流れは滞り、むくみが現れます。食事は薄味を心がけ、塩分を身体の外へ排出する働きのあるカリウムやマグネシウムを多く含む食品を積極的に摂取するように心がけましょう。
参考・引用文献
島上和則ほか:新エステティック学 第2版 2014
文責 大坪綾花