普通はそうなんだろう
from:増田拓也
@Physio Lab.
普通ってきっと、多くの人が行う「当たり前」のことなんだと思います。
よく私は普通じゃないとか言われます。
きっと多くの人も人と違うことは少なからずあると思います。
私の昔話ですが、中学から大学までバレーボールをしていました。お世辞にも上手いとは言えませんが、下手の横好きだったんだと思います。
大学4年生の時は、そのおかげか主将を任されていました。
しかし、4年生になったある日監督から、、、
「増田、就職決めて来んかったら練習くんな!」
「えーーーーー、いきなり!」と心の中で思いました。
分かってはいましたが、バレーボールも大学で終わりだと。しかし、いきなりかよ!
次の日から私の就職戦争が始まりました。その当時は就職氷河期。今よりも就職先が少ないのが現状でした。
私は4社ほど受け、大学の体育会系ということを大きく評価してもらい、大手の外食産業の企業に倍率約40倍の中、合格しました。
4次面接だったと思いますが、周りはエリート大学の人ばかり。
そんな中、バレーしかしなかった馬鹿野郎が一人、、、。
面接官は社長。それまでに行った筆記試験の答案用紙がチラリと見えましたが、私の用紙は×ばかり(笑)
よく合格したなと思いました。
これでやっと練習に戻れる!と思いました。
卒業間近になるとその企業より研修の連絡があり、3ヶ月ほど研修を受けました。
晴れて4月1日、新社会人になるぞ!という入社式当日。
私は、入社式2時間前にその企業を辞めました。(笑)
理由は「俺がやりたいことと違う」でした。
普通の人はきっと少しでも我慢し、最低3年なり働くのでしょう。
その時も周りから「アホか!」「頭おかしいんちゃうか!」と言われました。
しかし、社会のこともわからない(今もかも)当時の私は、理学療法士になろうと決めたのでした。
その理学療法士になって、多くのことを学びました。
一番は、多くの場合、外傷などの誘因がなければ痛い場所には原因は無いということです。
しかし、普通の理学療法士や普通の医師は原因をその部位にあると考えるのが通例です。
それでは患者は治りません。
昨日の来られた新しいお客さんも、
「最近膝が痛むんです。
腰は15年以上前から痛みます。」とのこと。
約20年で病院、整骨院、整体、カイロプラクティックなどなどあらゆるところに通われていました。
しかし、痛みは治っていません。
施術後は、膝の痛みも腰の痛みのなし。
膝に関しては、動きのチェック程度で何もしていません。
原因は別のところでした。
普通の発想、普通の考えでは決して治らないということです。
時として普通は妨げになることもあります。
―増田 拓也