病院内で熱中症?!
from:増田拓也
@Physio Lab.
今朝、家でサラダを食べながらテレビを見ていると、医療現場で働いていたものからするとなかなか衝撃的なニュースを目撃しました。
病院内で熱中症で4人の患者さんが亡くなられたというニュース。
それに対して、容疑は殺人容疑だそうです。
以下に、記事を一部抜粋させて頂きます。
4人はなぜ死亡したのか――。岐阜市の「Y&M藤掛第一病院」で、高齢の入院患者4人が死亡した問題は、熱中症が原因だった疑いが浮上している。入院患者の家族が「病室は暑かった」と証言する中、医療機関でわずか約15時間の間に4人が相次いで死亡するという事態を重くみた岐阜県警は28日夜、殺人容疑での捜索に踏み切った。〈本文記事1面〉
岐阜市中心部の柳ヶ瀬商店街にほど近い、住宅や店舗などが立ち並ぶ地域。その一角に立つ病院に28日午後7時50分過ぎ、段ボールを手にした岐阜県警の捜査員約20人が次々に入った。病院前の道路は一時封鎖され、捜索は深夜まで続いた。
捜索の容疑は、4人に対する殺人。捜査幹部によると、あらゆる可能性を考慮して捜査を進めるためで、この日は、死亡した患者や管理態勢などに関する資料を押収したとみられる。
一方、4人がいた病室は20日にエアコンが故障した後、かなりの暑さだったとみられる。熱帯夜が続き、26、27日の日中の最高気温は36度を超えていた。
28日午後に入院中の妹の見舞いに訪れた男性は「妹は数日前まで(エアコンが故障した)3階の病室にいたが、ぼーっとなるような暑さで、妹にはあせもができていた」と証言した。(読売新聞 平成30年8月29日)
日本の医療現場でこんなことがある?と思われる人が多いと思いますが、実は私 増田拓也も臨床最後の某クリニックで勤務時代の話ですが、その施設では院長の方針で「ドライ28℃」という謎のルールがありました。室内の温度が33℃を指しているのに!
「患者さんは冷房が苦手やから、あかん」「君ら若いからわからんやろうけど、余計寒く感じるんや」「デパートとか行ったら寒くて半袖でおられへん」
「は???」「なんも、そこまで下げろいうてへんやんけ!」
というので、患者さんにアンケート調査したところ、、、
「なんで、ここのリハビリの部屋こんなに暑いの?」
「なんでドライ?」
「院長わけわからんな。いつも汗だくやで」
などなど。多くの声を頂き、カンファレンスでやっと1℃の低下を獲得しました。
今思えば、よく患者さんたちは熱中症にならなかったなと、、、。とても危険なレベルでのリハ室でした。
ハード面は過去最悪レベルですね。しかも、南向きに窓があったため昼間は蒸し風呂状態でした。
結局、何が原因だったのか?
それは、ただのコスト削減によるものです。自分のことしか考えていない医療人多くないですか?
本当に患者さんに真摯になっていますか?
膝が痛い患者さんに一律にヒアルロン酸注射。効果ないことわかってますよね?
画像所見と痛みだけで腰の手術する外科医。本当に大丈夫ですか?
これらも手術の実績だけではないでしょうか?
患者さんに対して、利益をもたらすことが医療における治療者の在り方ではないでしょうか?
PS その某クリニックの院長室はとても冷房が効いていました。涼しかったですね(笑)
言動の乖離がすごいんじゃ~~~
―増田 拓也