症状に惑わされるな!
from:増田拓也
@Physio Lab.
いつでも試練は連続して起こります。
ここ最近、立て続けに症状の変化が遅延しているまたは、やや停滞気味の方が少し居られます。
こういう時に限って、頭の中は症状にフォーカスしがちですが、一番やってはいけません。
以前のブログにも書きましたが、腰痛の方や膝の痛みの方に対して、痛みを何とかすることに終始すべきではありません。
痛みを除くために来てるんやから、痛みを何とかするのがお前の仕事だろ!
と、おっしゃいたい気持ちはわかりますがその痛みの原因を改善することに終始しないといけません。
多くの治療者は、目の前で大きな変化が出なかったら、何とかして目の前の患者さんやクライアントさんに価値を提供しようと、痛みを取り除くことばかりに頭がいきがちです。
実際、この数日間私もその傾向がありました。
臨床経験が浅い時は、その症状を何とかするんや!しかも今すぐ。
それが一番だと思っていました。
実際、即時的な効果はとても重要です。
変化のない治療はいくらやっても意味がありませんしね。
ただ、全ての方が即時的な効果が出るかというとそうではないという事です。
迷ったときほど、基本に立ち返ることが重要です。
治療の順序の組み合立てが無茶苦茶になり、何の効果で良くなったか分からなくなります。
そんな治療技術は全くシステマティックではありませんよね。
一か八かみたいな感じです。
これでは、安定して治療効果を高めることはできません。
恩師の言葉に
「痛みは追いかけるな」
それが今頭を巡っています。
そして、その基本に立ち返り、昨日新規の顧客の方を診ました。
3か月間、右腕が上がらず痛みが走るという方でした。
話を聞いていると、以前から腰痛があり中腰が出来ないという事もあったそうです。
基本通りに
検査をキッチリし、機能障害を見つけ出しました。
終了後には、本人は痛みは無くなっているとおっしゃっていましたが、目的はそこには置いていません。
迷ったら、やっぱり基本です。
新しいことを始めるときは必ず基本に戻ることです。
何故こんなドツボにハマったかというと、、、
新技術の存在です。
新しく発見した技術で一定の効果が出だしたら、どうしても劇的な効果を期待してしまいます。
しかも全員に、、、。
この欲が自分の思考を狂わせました。
新技術は同じ事を愚直に繰り返すことで、改善するきっかけで出てきます。
その時に研鑽を重ね、誰でも使える技術に変換させないとその技術は死んでしまいます。
まだまだ精進が足りません。
PS 新技術の発表は先送りですね、、、
―増田 拓也