隠れ痛みにご用心
from:増田拓也
@Physio Lab.
「痛くないのに傾くねん。」
「こないだ腰打ってからやわ。」
あるイベントをきっかけに、姿勢が変わってしまった人っていますよね。
そんな人は、ほぼ間違えなく「痛みが隠れている」状態です。
(急性の状態の時ですよ。慢性化すると痛みで拘縮を起こしてきます)
自覚的に痛みがなくても、診させてもらったらすぐに分かります。
何でわかるかって??
それを見つける方法は簡単。
spasm:スパズム(攣縮)があるかどうかです。
spasmとは、、、
the muscle spasm is secondary and is the result of, not the cause of, pain; it causes no symptom of itself.
J.Criax: Textbook of Orthopaedic Medicine Vol.1 8th ed.
Criaxによると、「スパズムは、それ自体は症候や痛みの原因ではなく、二次的な結果である。」と言っています。
なので、スパズムがあるところにはその原因が隠されています。
巷でよく聞く「腰パンパンやら、そりゃ痛いですよね!」っていうフレーズ、、、
逆ですよね。
痛いからスパズムが発して筋が異常に硬くなってしまっている訳です。
その痛みの原因となるものが無くなればスパズムは消失するわけです。
痛いという感覚は本人しかわかりません。
ただし、客観的にスパズムの有無で痛みの原因が消失しているかどうかを判別できるわけです。
スパズムが無くなっていけば、後から痛みは消えてきます。
よく言われるのが、
「知らん間に、出来んかったことが出来てるわ!」っていうことです。
その時に劇的に良くなるのはとても、患者さんも治療者側もいいですよね。
それだけでなく、経過的に良くなることを実感させるのには、このスパズムチェック非常に重要です。
きっとこれがスパズムっていうのをわかっていない人も多くいると思います。
筋全体にスパズムは存在しないで、注意が必要です。
また、治療してはいけないスパズムも存在します。
それはこちらの動画をご覧ください。
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自分も治せるもの治せないもの、適否を理解して患者さんに対峙することは、治療する以前も問題ですので是非理解をしておきましょう。
PS 硬いから揉むといった素人発想はホンマにヤバいんで、今のうちに修正しましょう。
選ばれる治療者になるために日々邁進してくださいね。
私も負けないように頑張ります。
-増田 拓也