脳卒中患者の理学療法アプローチについて
いつもご覧頂きありがとうございます。
東大阪唯一の【腰痛】【肩痛】【膝痛】痛みの根本改善施設 Physio Lab.所長の増田です。
本日は
脳卒中患者の理学療法アプローチ
についてです。
臨床で働かれている理学療法士、作業療法士の皆さんはよく出会う疾患の一つであると思います。
私も臨床ではよく診ました。現在も当ラボへ通われている方もおられます。
脳卒中患者の理学療法は世間一般的にいわゆるMann-Wernicke posture(マン・ウェルニッケ肢位)になると教科書で習いましたよね。
結論からいうと・・・
間違いです。
これは、医原性(iatrogenic)の症状です。
主に理学療法士や作業療法士による誤用・過用であると考えられます。
現に臨床で多くの脳卒中患者を診ましたが、マン・ウェルニッケ肢位の方はいませんでした。
現在来られている方は、10数年前に大阪市内の病院で所謂リハビリを受けられ、キッチリ、マン・ウェルニッケ肢位になられています。
初期のdiaschisisを知らず、治療時にkinetic apraxia, ideomotor apraxia, agnosiaなどの症候を無視しすると紛れもなく後々の結果は悲惨なことになります。
現在も神経筋再教育が理学療法技術では主に使われますが、これも従来の神経筋再教育の中の神経生理学的アプローチ(Neurophysiological approach ; NPA)は1970年代に無効という結論が出ています。
脳卒中を診られている理学療法士、作業療法士の方々は是非とも
既存の知識や技術のみでなく、
自身の治療を見直し、患者の反応を見逃さないことが重要です。