理学療法士の混沌

from:増田拓也

@Physio Lab.

 

あるPTから、、、

「このままだと目標の年収に到達しない。どうしましょう?」

と、聞かれた。(もちろん、彼は治療が好きでより治したいという情熱をもっている)

 

お金はもちろん大事だが、目標設定が【年収】というのが間違っているのではないかと指摘した。

何故か?

 

私たちの商品(サービス)は理学療法である。

私の場合、あくまでも目標は無駄な手術をする患者を一人でも減らしたい。

というコンセプトのもと起業した。

 

確かに起業当時は収益を上げないとダメだ。

とか、お金を稼げないと不安だ。みたいなことは常々頭をよぎっていた。

しかし、本質が何かを見失わないということが大切だと思う。

 

理学療法という治療技術をもちいて、膝痛や腰痛などの患者さんをなんとか手術されずにするということが、

クライアントにたいしての最大の価値だと考えている。

 

相手(患者、クライアント)に対して最大級のベネフィットを与えることが結果的に収益につながる。

結果、そうなってきている。

 

その理学療法士にもそう伝えたが、まわりに簡単に稼いでいる人をみると、

人間は楽して儲けたいという衝動にどうしても飛びつきたくなる生き物で、

一発でドカーンと稼ぐのは魅力的に見えるのだろう。

 

しかし、よく考えてもらいたい。

それは、あなたのしたいことなのか?

 

その理学療法士と同様の悩みをもつ人は今後も増えるだろう。

起業して1年もみたいない私が言うのもなんだが、

価値のないものを売るのは罪であると常々思っている。

 

考えてもらいたいが、

不味く接客最悪な飲食店にお金を払うのはとても嫌な気分になるし、二度と行かないだろう。

しかし、うまかったり接客がよかったらまた行きたいと思うし、お金を払うことに不満はないだろう。

 

もし、あなたが本当の治療者を目指すのなら決して商品やサービスの価値を磨き続けることを怠ってはいけない。

もちろん自分で運営するならそのほかの事もいろいろ知っておかないといけないこともある。

根幹はブレてはいけない。

 

これは臨床でも自費でも同じである。

品質が高いと、クライアントや患者はついてきてくれる。

真摯な対応と、より良くするという謙虚な気持ちを忘れてはいけない。

 

PS お金稼ぎだとこんな労働報酬の仕事では大きなお金を稼ぐことはできない。

なんせレバレッジが低い。患者さんを良くしたいと想いがない人はさっさと理学療法士を辞めるべきだ。

時間の無駄でしかない。

私は本気で患者を良くしたいという理学療法士が一人でも増えることに尽力したい。

 

―増田 拓也

 

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