マッサージ店が無くならない理由

from:増田拓也

@Physio Lab.

 

先週の金曜日にいつものランニングコースを走った。

だいたい10㎞程度の距離。

今回は、いろいろとあり約2週間ぶりだ。

日にちが空くと、走っていてもとても脚がだるく、重たくなってくる。

特に私は、大腿四頭筋が疲労してくる。

それを我慢し、休まず走り続けた結果、、、

 

次の日には、太ももがパンパンでだるさがMAXだ。

ちょうど土曜日でバイトの辻ちゃんが滋賀からくる日だ。

私「辻ちゃん、脚めっちゃだるいし、揉んで」

辻「えー揉むんですか?いいんですか?」

私「おー、揉んでくれ」

 

そして大腿四頭筋を約10分揉んでもらった。

揉んでもらっているときはとても、気持ちいい感じがする。

和らいでいるような錯覚を起こす。

 

10分後、、、、

立ってみると、更に大腿四頭筋のだるさが倍増した。

やっぱり揉むべきではないと分かったにも関わらず、、、

 

一人クライアントさんを終え、また10分揉んでもらった。

今度は更に大腿四頭筋にダルさが増した。

もうアカン。

これでは歩けん。

 

ふと、こんなことを思った。

『マッサージ店が無くならないのは、これだな』と。

それは、、、

 

肩凝りや筋肉に張り(スパズム)が出現。

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その緩和の為にマッサージ店を訪れる。

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揉みしだかれる。

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緩和した感じがする。

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すぐに戻る。

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またマッサージ店へいく。

 

といった負のループが繰り返される。

そのため、ずっと通い続けなければいけないし、揉んでもらっているときの快刺激が頭にのこる。

そうすることで、すぐにその刺激を欲するようになる。

いわゆる中毒だ。

 

自分で受けてみてわかった。

それが慰安目的なら何ら問題はないが、治すとなると別物だ。

 

理学療法士の行うマッサージは物理療法に法律上も分類され、

効果は、

1)精神の緊張緩和(反射作用)

2)浮腫の改善

の二つである。

 

今回、辻ちゃんにやってもらったのはこのどちらにも当てはまらない。

理学療法士が治療者として、改善を考える場合、必ず目的をもって治療しなければ目的とする効果は現れない。

なんとなく良くなったでは、法則性のない技術となってしまう。

それでは専門家とは程遠いであろう。

しっかり、目的をもって治療することが臨床で悩んでいる人が一番最初にすべきことである。

 

PS 今回は実験をしてみた。やっぱり慰安目的ではその時だけの効果に留まるとわかった。

また走ったときは、辻ちゃんに慰安目的のマッサージを依頼しようと思う。慰安という目的の為に、、、

 

―増田 拓也

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