何故、多くの新人PTは迷うのか?
from:増田拓也
@Physio Lab.
昨日で、部位別のハンズオンセミナーが終了となり、
3月からはまた基礎コースの骨関節編と神経筋編です。
宝野君の病院の新人の方も多く参加してもらい、勉強のキッカケになればと思います。
宝野君のとこの新人の子たちはとても純粋に技術の効果に感動し、とても素直な気持ちで研修に参加してくれていました。
この子達ではないのですが、最近多くの問題があるということに気づきました。
それは、、、
近年、回復期の病院では多くのスタッフを抱え、新人の教育まで行き届いていないのか(私は新人教育のないところを選びましたが。)
何をすればいいのかわからない理学療法士が多いなと思います。
先輩のやっていることをそのままやってしまう。
これはとても危険です。
また、その先輩がやっている意図や目的、その技術の効果もわからずとりあえずやっとけ、みたいなやつが一番ヤバいです。
理学療法士にはとても謎な用語がたくさん存在します。
これも新人の理学療法士が路頭に迷う結果になっていると思います。
初め聞いたときは新手のギャグかと思いましたが、どうやら本気で言っているようです。
例えば、、、
「私、中枢のほうが好きです。」
「私、整形疾患好きです。」
「ROM-Tは○○°です。」
「姿勢の評価」
「back knee」
「脳卒中のリハビリテーション」
などなど、、、
言葉は慣用なのでいいのかもしれませんが、本当の意味を知って使うのと知らずに使うのでは全く異なった解釈になります。
それはとても危険です。
これもいろいろと迷わせる要因になります。
何が言いたいというかというと、結局は物事の本質を知らずに行う事はヤバいという事です。
例えば、Physio Lab.のコースを習いに来た人たちは後悔する人もいます。
何故なら、本質を知ってしまったがためにやることが膨大に増えた。とか、、、
知らなかったら、楽だったのにとか、、、
単に技術だけを学びに来ている人は、数か月もすればその技術もしなくなります。
以前にも書いたかも知れませんが、
技術は生き物です。
練習というエサをやって、
実際に臨床で使って、成長します。
技術の型だけ学んでも何もなりません。
その技術の根底にある本質の部分を理解しないと全く使い物になりません。
これを読んで知る新人または迷っている理学療法士、作業療法士のあなた、、、
セミナーショッピングはあなたの何の役にも立ちません。
全ては患者さん、クライアント、目の前にいる悩める人にちゃんとその技術は使えるのかを吟味すべきです。
そこがブレると結果はもっと大きくブレます。
今があなたの分岐点かもしれません。
PS 努力をしてもいいことはないかも知れません。いいことがあるまで努力をしなさい。しかも正しい方法で。
―増田 拓也