それは、真実か?
from:増田拓也
@Physio Lab.
普段から何気に信じていることってありますよね?
それって、本当に正しいでしょうか?
何をもって正しいと言えますか??
これを読んでくれている方の多くは医療に携わっていると思いますが、、、
何を信じていますか?
文献ですか??
権威のある人の意見ですか??
それってよくありますよね?
「何が正しいか、わからない!」なんてこと。
これは、答えは簡単なんですよ。
それは、、、
患者さんの反応です。
でも、患者さんの反応を起こすためには様々な技術が必要ですよね?
そんな中で、ちょっと定説的なテストの話してみます。
1996年にDreyfussが関節麻酔ブロックにより痛みの90%が緩和された人を検出できるような共通の病歴や仙腸関節テスト(様々な分野の専門家の委員会により定められたもの)を見出すことはできなかったと言っています。
その中では、結構整形外科でも使用されているテストが含まれています。
以下に列挙します。
1.仙腸関節上が痛いと表現される痛み
2.臀部の中が痛いと表現される痛み
3.鼠径部の中が痛いと表現される痛み
4.最も痛むところをPSISの2㎝の範囲内で指で示す
5.椅子から罹患側の臀部を部分挙上した座位
6.ジレットテスト
7.大腿のスラスト
8.パトリックテスト
9.ゲンズレンテスト
10.正中仙骨のスラスト
11.仙骨溝の圧痛
12.関節の遊び
これらのテストを「診断の為に用いることを支持しない」としています。
日本ではまだまだ一般的にやられているのに。って感じですよね。
私がこの研究で感じたのは、そもそも仙腸関節は、脊柱と骨盤帯を含む下肢の影響をめっちゃ受けるので、そらそうなるわな。でした。
これらのテストは他部位の影響を完全に排除することは難しいと考えられます。
臨床で徒手的な治療をされるあなた。
今出ている研究結果のみを鵜呑みに信じてしまうのは危険です。
その研究結果が、いかに患者さんとコミットしているかが重要になりますよ。
PS 楽しい臨床を!