患者から好かれる人と嫌われる人
from:増田拓也
@Physio Lab.
昨日は兵庫県の西宮にある平成リハビリテーション専門学校でHRC勉強会の研修会を依頼されましたので、一日講演でした。
若い理学療法士の方ばかりで、こちらも理学療法の楽しさを伝えることに終始しました。
内容は原理原則論で、当たり前だが多くの人は気にもしないことです。
- 法律や定義
- 障害について
- 疾患の予後について
- 運動学の技術応用
- 理学療法士の未来について
などなど
普通中の普通です。
臨床でて間もない人たちですが、すでに臨床が楽しくないという悲しい方もいました。
私は馬鹿ですので、一つの事だけしかできません。
なので、臨床で理学療法士として理学療法をすることがずっと楽しかったです。
多くの方はきっと、臨床での結果が出ないことで楽しくないという状況でありました。
そんな方々には昨日の研修会はとても臨床での実践的な内容で今日から臨床での考えは変わるはずです。
そんな悩んでいるあなた理学療法士として患者に好かれる人と嫌われる人のお話をします。
A.一人は33歳の理学療法士で5年目。もともと一般企業で働いていた会社員。
一念発起し、会社を退職し理学療法士の養成校へ入学。
必死に勉強し、成績優秀で卒業。
臨床でも患者を診るときは、
その自慢の「根拠」を武器に理学療法を実践。
B.もう一人は32歳の理学療法士で6年目。
大学卒業し、理学療法士の養成校に入学。
勉強はそこそこでも、患者さんを第一に結果を追求する。
患者さんを良くすることだけが使命と考えている。
さあ、この二人どちらが患者さんから好かれると思いますか?
答えは患者さんの立場になれば一目瞭然ですよね。
もちろんBです。
Bの人は、現在では医師からの信頼も厚く、腰痛や膝痛、肩痛などの有痛性患者を全員任されているそうです。
Aの人は、当ラボにお越しのクライアントさんが術後に担当されていた理学療法士です。
その理学療法士が嫌で、Physio Lab.の話を聞かれてお越しになっています。
Aの理学療法士は、下腿骨折のそのクライアントさんに
「一生びっこ引いて歩かないといけません。」
「正座は一生できません。」
「もうこれくらい曲がっているから問題ないです」
「痛みは我慢しないといけません」
などなど、、、
自分のできないことを棚に上げるとはこのことです。
そのクライアントさんは膝痛をとても訴えていましたし、荷重が出来ない状態でした。
しかし、初回で杖なしで歩行可能となりましたし、
来所初日で膝の角度も90°から140°になりました。
いわゆる「根拠」は結果がでて初めて根拠といえます。
しかし、多くの人はまずデータや基礎知識と思っています。
もちろん重要ですが、結果の出ていない技術には根拠とは言えません。
この間違いを正さない限り患者からの信頼は絶対にありません。
若い理学療法士のあなた、その間違いを正すには今しかありませんよ。
PS Aの担当していたクライアントさんが先日、そのAのいる病院で抜釘手術を受けました。顔を合わしても目をそらしたそうです。
そらそうでしょうね、歩けないと思っていた人が杖なしで正常に歩いていたのですから(笑)
ー増田 拓也